土日のお昼って昔からこんな感じ

2008/6/19

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僕らが小学生の頃、世の中は週休1日で、毎週土曜日の授業は午前中に終わる、いわゆる半ドンだった。

授業が終わると、昨日のテレビのこと今日の放課後のことを早口で話しながら、僕らは帰りの支度をする。朝方の雨も上がって、すっかり用なしになった傘をぐるんぐるん振り回して、腹ぺこの僕らは学校を飛び出す。ウチ帰ってメシだー、とばかりに。

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陸橋の柵をガンガン叩いて、草むらの雑草をなぎ倒し、石ころを蹴っ飛ばして、空き缶を踏み潰しながら、僕らは家路を急ぐ。うわーはらへったー! んじゃぁメシ食ったらお前んち行くからさーじゃーなー! おー!

あとは猛ダッシュ。小さな段差を飛び越して門扉を開く。開いたら、ちゃんとカチャンってなるように閉めておかないとあとで怒られるっつったってばれやしねーよ! ガチャーンと勢いよく門を閉じ、その手で玄関のドアを開ける。うわーおなかすいたー! ただいまー!

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靴をあっちとこっちに脱ぎ散らかしてランドセルを放り投げて台所へ向かいながら、靴下をふんずけて脱ぎ捨てる。母親の脇からフライパンを覗くと焼きそばが出来上がりつつある。「計ったように」とはまさにこのこと。僕はおしるし程度にちょちょっと手を洗って、浄水器なんてついてない水道から直接、ビールのおまけでもらったコップに水をじゃぶじゃぶ注いで一気に飲む。…っあー。

「また焼きそばー?!」

と、非難めいた声を上げてはみるものの、それは半ばお約束。「いやならじゃぁ食べなきゃいいじゃない?」。 いやなわけなんて、ない。

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テレビにの前に座るとお笑いスター誕生かなんかやっていて、山田康夫さんのナレーションが聞こえる。
「まーだー?」僕は台所に向かって叫ぶ。

土日のお昼って、今もそんな感じ。

深夜になるとやつらは穴を掘るのだ

2008/6/16

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アルカトラズ刑務所からそんなふうに脱出する囚人の映画をいつだか見たことがあったけれど、うちのこいつら(と書いて”ミステリークレイフィッシュ”と読むわけですが)は、その後に硫黄島の映画を撮るその囚人のように秘密裏に計画を進めることなく、夜中にこっそり掘った穴はだらしなく掘りっぱなしで、隠そうともせずむしろその中に自らが隠れているという、なんかちょっと間抜けな感じのすることになっている。

不思議なのが、その穴の位置が一晩で変わってしまうことだ。夜中の間にやつらはわざわざ穴を埋め戻し、また新たに穴を掘ってその穴に住まっているのだ。見ていると、まぁなんと落ち着かない暮らしぶりなんだろう、と僕なんかは思う。可哀想だ。

早くひとつところに住まいを定めて、地に足の着いた生活をすればいいのに、なんて思うものの、こうやってブログに書いてみると、とたんにその言葉がそのまま自分に返ってきたりするので、文章を書くという行為はほんとうに油断も隙もあったものではないと思う。こころの抽象的な有り様を、彫刻刀で不用意に掘り進めるうちに刃を滑らせてざっくりと自分の心をえぐっていたりする。

いずれにしても僕は毎朝、その新たに作られた穴の淵にザリガニ用のエサを撒き、その穴からザリガニが出てくる様子を観察している。穴の中にエサを落とすことはない。こっちには観察する権利があるし、ウサギは飛んで出ないのだということを身を以て教えてやるという強い気持ちでこいつらに接しているからだ。

いつかこの穴から、ザリガニじゃない “なにか” が出てきたら面白いなと、ときどき思う。でもまだ、そんなことは起こらない。

土井善晴先生にハマッている

2008/6/13

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すき焼きうどん。うまいよ。作り方は「おかずのクッキング 4、5月号」を見てね。

ざっくり言うと、普通のすき焼きの味付けに、コクを加えるためにコチジャンを使ってます。それがポイントですなぁ。なんというか、香ばしい、コクのある味に仕上がりました。すばらしい! 土井先生万歳。

具は牛肉とたまねぎと九条ねぎ。玉子はお好みで。余った卵白はスープにしたよ。

んまぁ何でしょう、この土井先生に対するハマりっぷり。今までずっと「今日の料理」を見てたんだけど、2月くらいだと思うそのころからテキスト買ってるから、ひょんなことから10チャンネルの、土井先生のおかずのクッキングを見たわけ。それからすっかりやられてしまった。今まで好きな料理研究家はといえば鉄板で小林カツ代先生だったのだけど、最近すっかり土井先生。なんというか、レシピの方向性も味も「しっくりくる」んですなぁ。シンプルで力強く、かつ、繊細な感じがします。

僕はもともとテレビを見ないんだけど、日曜日のBS再放送のこれと、篤姫だけは、もうすっかり毎週見てます。日曜日のテレビっ子。僕はおかずのクッキングを録画するためだけにブルーレイディスクレコーダーがほしいです。あ、結婚したんですよ。お祝いとか、そういうのってどうなんですかね。皆さんからカンパとか。「サプラーイズ!」なんつって、ねぇ?

ま、そんなことはよしとして。土曜日のお昼にはたいてい「フライパン麺類」なんだけど、ここにひとつ、新しい仲間が加わりました。もう毎週毎週焼きそばを食べる生活から開放されます!

僕は自由だ!

6月 梅雨 鏡蓋の花

2008/6/12

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梅雨入りである。去年も書いたが、僕は雨が嫌いだ。正確に言うと、「濡れないように気をつけなければならない」のが嫌いだ。だから僕は雨の日は濡れてもまぁいいや、な服を着るし、まぁいいや、な靴を履くし、かばんを持つ。そもそも、傘を射すという文化がなければどんなに楽だろう。雨の日は濡れっぱなしでよいのであれば僕は雨の日も好きになれると思う。

だから、部屋の中から眺める雨は好きだ。睡蓮鉢に降る雨は好きだ。葉っぱの上で水玉が出来る様子を観察するのは好きなのだ。

そんな6月。まるでぼしゃぼしゃと降り続く雨となにかを引き換えるように、ガガブタの花が咲き始めた。葉の根っこにたくさんのつぼみをつけて、それを毎日毎日、律儀にひとつずつ、順番に咲かせてゆく。ガガブタは、そんな調子でひと夏を過ごす。 つくづく几帳面な性格なのだ。僕とは正反対だ。僕はたぶん、つぼみがあったらあっただけ咲かせてしまうに違いない。だって僕は、お皿に載っていれば載っているだけ食べてしまうのだし。まぁそのへんはまっちゃんと一緒だな。

えへん。

結婚しました。

2008/6/10

結婚しました。

なにが変わるというわけでもないし、本人がいくら変わった気でいても、気の置けない日常はいつものようにやって来る。

まっちゃんににゃあにゃあ言われて目を覚まし、めだかにエサをやって植物に水をやってまっちゃんに仕返しをして噛み付かれ、洗濯物を干して掃除機をかけて洗濯物をたたんでアイロンをかけて、ちょっと一休み、なんてしているうちに日が暮れる。

日が暮れたら買物に行き、ごはんを作って食卓を囲み、今日のことを話して音楽を聴き、飽きたら男はつらいよを見てお酒を飲む。ゆっくりと眠くなり、やがて夜が更けて一日が終わる。

そんな毎日はきっと、やがてその生が潰えるまで、なだらかに続いてゆくのだ。

では、謹んでそんな毎日を引受けよう、と僕は思う。

そらまめ

2008/6/5

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これも春の食材。独特の風味が好きで、安くなっていると買ってきてはゆでて塩つけて食べている。でも、空豆って割高感あるよねぇ。1パック \390 とかざらだもの(目黒界隈)。たまぁにダイエー碑文谷店とかで 「特価190円」 とかなってると、宝の山でも見つけたみたいにちょっともうあわてた感じで山のように買い込んじゃったりして。

写真は、出汁で煮てあります。
かつおダシにうすーく醤油で色をつけて、みりんと砂糖を多めに入れて甘みを強くしてあります。豆そのものの風味がそのまま残るように醤油ではほとんど味付けをせずに、甘みだけを加える感じ。

しかしもちと安くならんもんかねぇ。そらまめ、好きなんだけど。

オリーブオイルと醤油。

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相変わらず、いつものように季節の食材を順番に食べている。

これは、まだ帆立も竹の子もさやインゲンも旬だったころの話。竹の子は皮付きのやつを買ってきてあく抜きしたやつで、帆立は殻つきの生のやつ。ひものところは別途甘辛く煮て食べました。

写真は、フライパンで焼いただけの食材に、オリーブオイルと醤油を同量で混ぜたものを絡めただけ。
おしょうゆはスーパーで買ったやつだし、オリーブオイルはマルタ島のお土産でもらったやつ。
それでも十分おいしいのは素材のおかげです。

最近この、シンプル味付けシリーズに嵌っていて、おひたしにお酢のみ、とか、豆腐に塩のみ、とかでむしゃむしゃ食べている。簡単でいいし、別にそれでおいしいんだからそれでいいじゃねぇかと思うのだった。

いやそりゃ濃い味付けをするときはするけども。

にんじんとか、細切りにして塩だけでいためたり。思いのほかうまいですよ。

ミステリークレイフィッシュ、その後。

2008/6/2

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ガラスの花瓶で適当に飼っていたミステリークレイフィッシュであったが、渋谷SEIBUの屋上ペットショップのおじさんの言う通り、”お当たり” する様子もなく(あたりまえだ)たった一匹で子どもを作り、あれよあれよとこんな数になった。細胞分裂か。

しばらくは見てみない振りをしていたのだけど、やはり共食いが起こるような環境に閉じ込めておくのは忍びない。やっぱりヤゴの川田君が一夏をすごした野田ホーローさんのかっこいいタライを整備して、もっと広い空間にミステリークレイフィッシュを放してやろうと考えた。

伸び切っていたトグサを引っこ抜き、大量のモスを撤去。増えすぎたガガブタを植え込んで、ザリガニが好きそうなふかふかの泥を厚くした。要するに、「田んぼ」のイメージだ。そこへ隠れ家として割れた植木鉢の破片をいくつか沈め、8匹の大小様々なミステリークレイフィッシュを放った。

それが、1週間くらい前。

たぶんこの環境は彼らにとってベストに近いんじゃないかと、今では思う。日中、彼らはほとんど人目につくところに姿を現さず、そこここに掘り返した穴の中に埋まっている。朝、めだかの餌やりのついでに、穴の脇に、固形のザリガニのエサをぽつんと置く。しばらくすると穴の中からそっと這い出てきて、さわさわとエサを抱えて泥の中に戻っていく。あれだ、骸骨の貯金箱、COFFIN BANK 。なんかもうその姿ったら野生そのものに見えてしょうがない。

なにせ日中、彼らを見かけるのはそれっきりで、あとは冷たい泥の中でぬくぬくとお昼寝でもしているのである。

かつてめだかが減ってゆく原因を、増えすぎたミナミヌマエビが襲うからなのではないだろうかと予想したときに、やつらは闇にまぎれて寝ているめだかを襲っているのではないかと、やつらは夜行性なのではないかと予想したが、やっぱり間違っていなかったんだなと思う。

ミナミヌマエビとミステリークレイフィッシュを一緒に考えてよいかどうか分からないが、いずれにしても、ミステリークレイフィッシュは夜になると姿を現し、その日の仕事を始める。